医療関係ニュース

目に付いた記事を適当にコピペしてます

2006-03-03

PET検診、がんの85%見落とし…がんセンター調査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000005-yom-soci
 国立がんセンター(東京)の内部調査で、画像検査PET(ペット、陽電子放射断層撮影)によるがん検診では85%のがんが見落とされていたことが分かった。

 PET検診は「全身の小さながんが一度に発見できる、がん検診の切り札」と期待され、急速に広がっているが、効果に疑問符がついた形だ。

 PETは、放射性物質が含まれた薬剤を注射し、がんに集まる放射線を検出してがんを発見する装置。

 同センター内に設置された「がん予防・検診研究センター」では、2004年2月から1年間に、約3000人が超音波、CT、血液などの検査に加えPET検査を受け、150人にがんが見つかった。

 ところが、この150人のうち、PETでがんがあると判定された人は23人(15%)しかいなかった。残りの85%は超音波、CT、内視鏡など他の方法でがんが発見されており、PETでは検出できなかった。

 がんの種類別では、大腸がんが見つかった32人のうち、PETでもがんと判定された人は4人(13%)。胃がんでは22人中1人(4%)だった。

 PETによる発見率が比較的高いとされる肺がんでも28人中6人(21%)、甲状腺がんで11人中4人(36%)にとどまった。

 PETは1994年ごろから使われ始め、現在は100近くの医療機関が導入、多くでがん検診にも使われている。がん検診には保険がきかないため、10~20万円程度の費用がかかる。日本核医学会の調査では、2004年9月の1か月間だけで4600人が受診した。PET検診と温泉ツアーなどをセットにした旅行企画も売り出されている。

 国立がんセンターの村松幸男検診部長は「PETでは『小さながんを見つけやすい』と言われてきたが、早期がんでは他の検査に比べ検出率が低かった。PET検診の意義は小さいのではないか」と話している。

 民間医療機関のがん検診では、がんのうちPETで検出されたのは64%、48%などのデータがある。国立がんセンターの超音波、CTなどを併用した検診では、がん発見率は一般の医療機関に比べ高いため、相対的にPETでの発見率が低下した可能性がある。
(読売新聞) - 3月3日14時35分更新

2 Comments:

Anonymous 匿名 said...

この記事は誤解を生む間違い記事のようです。もともとそんな記事を書いた新聞社が悪いのですが、ブログで取上げた方もフォローの責任があると思います。
国立がんセンターの見解
http://www.ncc.go.jp/jp/information/kenkai.html

2006年3月31日 14:40  
Blogger たこす said...

いまさらですが、ご指摘ありましたのでフォロー。
まず、記事中にそもそもPETの保険適用外の胃がんが含まれているため、有意に感度が落ちていること。
さらに記事に記載はないですが、同じく保険適用のない肝がんは除外できると思われます。
さらに記事中の大腸がんもおそらくポリペクで見つかった超早期がんが含まれているのではないか、と考えられます。

がんセンターの元記事削除されているので転載記事を。
http://genkigaiine.jugem.jp/?eid=102

いずれにせよ、PETの有用性としては、他の種々の検査で見逃したがんをどれだけ見つけられるかという点にあるかと思われますが、上記記事ではその点は言及されておらず、逆説的ですがPETの有用性を否定するものではないと言えます。

2007年8月20日 2:23  

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