医療関係ニュース

目に付いた記事を適当にコピペしてます

2004-12-08

混合診療、未承認抗がん剤も対象…厚労省が対案

 厚生労働省は8日、海外で承認されながら国内では未承認の抗がん剤などについて、医師ら専門家が治験で安全性を認めた場合に限り、保険診療と保険外診療の併用を認める混合診療の対象とする方針を決めた。

 各種検査についても、保険が適用される規定回数を超えても、適用回数分は保険対象と認めることも検討する。混合診療の全面的な解禁を求めている政府の規制改革・民間開放推進会議への対案となるもので、尾辻厚生労働相が同日の経済財政諮問会議で提示する。

 現行制度では、治療の際に一部でも保険外診療が含まれると、保険診療分も含めて全額自己負担になる。保険診療の対象となる検査は目的や回数が病気ごとに厳しく決められており、この範囲を超えると、すべてが自己負担となる。

 ただ、安全性、有効性が認められている高度先進医療などに限っては「特定療養費制度」として、保険診療と保険外診療を併用する混合診療が例外的に認められている。厚労省は、患者から使用の要望が強い国内未承認の抗がん剤について、治験のスピードを速める仕組みをつくるとともに、安全性の確認を前提として未承認抗がん剤の使用を同制度の対象に含めることにした。
(読売新聞) - 12月8日13時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041208-00000003-yom-pol

2004-12-07

副甲状腺、元は「えら」 ゲノム解析で判明

 魚類のえらは進化の過程で失われ、陸上の脊椎(せきつい)動物にはないと考えられてきたが、人の血中のカルシウム濃度を一定に保つ働きをする副甲状腺が、実はえらの成り代わりだった-。こんな研究結果を国立遺伝学研究所の岡部正隆助手(英ロンドン大客員講師)らがまとめ7日、米科学アカデミー紀要に発表した。
 ゲノム(全遺伝情報)解析を応用した成果で、脊椎動物が海から陸へ上がった進化の過程を解明する新たな手掛かりになりそうだ。
(共同通信) - 12月7日8時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000014-kyodo-soci

がん細胞死なす仕組み解明 人工脂質膜で熊本・崇城大

崇城大工学部(熊本市)の上岡龍一教授(応用生命科学)らの研究グループは6日までに、リポソームという人工脂質膜が、がん細胞を自発的な死(アポトーシス)に導く仕組みを解明した。
 リポソームは正常細胞には作用しないため、副作用のない治療薬の開発につながりそうだ。
 上岡教授らは1995年、自ら開発したリポソームにがん細胞をアポトーシスさせる効果があると発表した。今回は、リポソームの刺激を受け取るがん細胞の細胞膜上のタンパク質を特定。リポソームが細胞膜に蓄積すると、このタンパク質が細胞内の酵素に向けてアポトーシスに導く信号を発信、最終的にがん細胞のDNAが分解され、細胞はバラバラになるという仕組みを発見した。
 上岡教授は「99年から実施しているリポソームの臨床試験では、数種類のがんについて延命効果があった。がん患者のためにも早く実用化したい」と話している。
(共同通信) - 12月7日0時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000000-kyodo-soci

<毛根>マウス実験で増加 新育毛剤に期待 ライオン発表

生まれつき数が決まっていて年齢とともに減っていくとされる毛根を、マウスを使った実験で増やすことに成功した、と日用品メーカー「ライオン」が6日、発表した。毛根が増えることを確認した実験は世界初で、新たな育毛剤開発につながると期待される。
 8日から神戸市で開かれる日本分子生物学会で発表する。
 男性ホルモンによる脱毛(男性型脱毛症)に悩む人は国内に数百万人と言われる。同社は昨年、男性型脱毛症の人は、毛乳頭細胞内の「エフリン」「BMP」という2種類のたんぱく質の働きが著しく低下していることを突き止めた。
 今回、マウス3匹に出生直後から3日間、エフリンを皮下注射したところ、投与しないマウスに比べ、毛根の数が生後6日目で平均1.4倍、毛根の形成が終わる同12日目で平均1.3倍多かった。また、エフリンを投与したマウスの毛根は、より深い部位にできており、大きかった。
 同社生物科学センターの大寺基靖所長は「エフリンを投与したマウスはより太く、しっかりした毛が生える。今後、もっと成長したマウスでも毛根が増えることが確認できれば、より強力な育毛剤が開発できる」と話している。【西川拓】
(毎日新聞) - 12月6日20時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041206-00000087-mai-soci

2004-12-03

HIV2型、2例目確認 大阪府立公衆衛生研

国内に住むアフリカ出身の男性が、エイズウイルス(HIV)のうち、通常の1型と呼ばれる型とは別の2型に感染していたことを、大阪府立公衆衛生研究所が3日までに確認した。
 厚生労働省などによると、国内での2型の感染者は2002年に初めて確認されたのに次ぎ2例目。この時も外国籍の人で、日本人の感染は確認されていないという。
 同研究所によると、男性は11月に大阪府内の医療機関で診断を受け、HIV感染の疑いがあると分かった。同研究所で抗体検査をした結果、2型の陽性反応が出たという。
 1型は世界で感染が広がり主流となっているのに対し、2型はアフリカなどで流行、1型より潜伏期間が長く、感染力は弱いという。
(共同通信) - 12月3日12時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041203-00000102-kyodo-soci

2004-12-02

歯垢から肺炎…米バッファロー大が専門誌で発表

【ワシントン=笹沢教一】歯垢の中に潜む細菌の中に呼吸器疾患や院内感染に関係する種類が含まれ、高齢者などに重い肺炎を引き起こすケースが実際に起きている。そうした実態が米バッファロー大歯学部の研究で30日明らかになった。

 歯垢と呼吸器疾患との因果関係を証明した初の成果。高齢者介護における歯科衛生などの面からも注目されている。米国の胸部疾患専門誌の最新号に発表された。

 研究チームはニューヨーク州の高齢者向け長期療養施設の患者49人について歯垢を分析した。28人から肺炎を引き起こす黄色ブドウ球菌やグラム陰性菌、緑のう菌を検出した。これら患者のうち14人が肺炎を起こし、DNA分析で少なくとも8人の歯垢と肺に潜む細菌が一致した。

 これらの細菌は院内で感染した疑いがある。いずれの種類も、抗生物質の耐性を獲得して院内感染を引き起こす危険性を持っているため、研究チームは「呼吸器疾患を防ぐ観点からも、高齢者を扱う施設では歯と入れ歯の双方の清潔を保つ必要がある」としている。
(読売新聞) - 12月1日23時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041201-00000212-yom-soci

2004-12-01

飲み込めるカプセル内視鏡、オリンパスが開発

オリンパスメディカルシステムズは11月30日、錠剤のように飲み込めるカプセル型内視鏡を開発したと発表した。チューブを挿入する従来型と異なり、患者の負担を抑えながら消化器内を観察できる。早期の実用化を目指すほか、無線による給電システムや患部への薬液放出機構なども開発を進め、従来型と同等にまで高性能化を図っていく。

 開発したカプセル内視鏡は直径11ミリ、長さ26ミリのプラスチック製。CCDセンサーと超小型レンズによる撮像機構と無線送信機構を持ち、飲み込んだ患者の消化器内部の様子を外部モニターで観察できる。胃や腸のぜん動で体内を進み、8時間後には体外に排出される。小腸用として今秋から治験を開始し、早期の実用化を目指す。

 従来の内視鏡は広く普及しているが、チューブを飲み込む際におう吐を抑えたり、のどの痛みを抑える表面麻酔が必要など、患者の負担も大きい。カプセル型なら錠剤と同じように飲み込めば済む。既にイスラエルGiven Imagingが実用化している。

 ただチューブ型内視鏡は、さまざまな処置具を装着することで止血やポリープ切除などを観察しながら同時に行えるメリットがある。また現状のカプセル型は外部からコントロールできず、観察範囲が限られてしまう問題もある。

 将来はカプセル型もチューブ型と同様の機能が必須になると見ており、これを可能にするキー技術として(1)磁気を利用してカプセルを自在にコントロールする全方位誘導システム、(2)電源を体外から供給する無線給電システム、(3)病変部に薬液を放出する機構、(4)体液を採取して持ち帰る機構、(6)本体にアクチュエータを搭載して自ら動き回る自走機構、(7)超音波エコー診断を内部から行える超音波カプセル──の開発も進める。

 カプセル内視鏡の開発成果は、5年ごとにオリンパスグループの技術を披露する「オリンパステクノロジーフェア」(東京国際フォーラム、12月1-3日)に出展する。一般は非公開。

http://www.itmedia.co.jp/news/
(ITmediaニュース) - 11月30日22時23分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041130-00000061-zdn_n-sci