医療ミス:点滴ミスで患者死亡 2000万円で遺族と示談--東京女子医大
東京都新宿区の東京女子医大病院で昨年9月、入院中の埼玉県上福岡市の女性(当時63歳)に点滴をする際、医師が静脈に刺すべき点滴針を誤って動脈に挿入し、死亡させていたことが16日、分かった。同病院は過失を認め遺族に謝罪。今月、2000万円を支払うことで示談が成立した。警視庁牛込署は担当医を業務上過失致死容疑で書類送検する方針。
関係者によると、女性は食道がんで入院。点滴で栄養補給していた。昨年9月24日午後、医師が首の血管に点滴針を挿入したところ、大量の血液が逆流したため、誤って動脈に挿入したことに気づいたという。医師はすぐに針を抜き止血処置をしたが、女性はすでに窒息状態だったという。女性は約3時間後に出血が原因で死亡した。同病院は翌25日、医療事故として同署に届け出た。
事故を受け同病院は栄養管理用の点滴針の挿入を首ではなく、ひじの静脈への挿入のみとし、ガイドラインを作成し院内に周知した。【村上尊一】
毎日新聞 2004年11月17日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041117ddm041040098000c.html
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