アラファト氏は血液凝固症候群=政府「毒殺」重ねて否定-仏紙
【パリ17日時事】18日付の仏紙ルモンドは、11日に死去したパレスチナ自治政府のアラファト議長の病気に関し、議長の治療に当たった医師の話として、パレスチナでささやかれている毒殺説を否定、播種(はしゅ)性血管内凝固症候群(DIC)だったと報じた。
同症候群は、通常であればバランスがとれている血液凝固が大きく狂ってしまうもので、当初は微少血管の内部に微細な血栓が多数形成され、早期に進行して出血、その結果死亡に至る。同議長の場合も、DICを伴う血液細胞の変化が容体急変の原因であり、血小板の減少や出血で回復不可能な脳障害を引き起こしたという。
17日付のカナール・アンシェネ紙は「肝硬変」との医者の話を伝えたが、ルモンド紙によると同病院の医師は「危険が伴うため肝臓の生体組織の採取ができず、厳密な意味で肝硬変と結論付けることはできなかった」と語った。
また、同病院の医師団は、診断に当たり同議長の過去の病歴に関するデータを要求したにもかかわらず、一切提出されなかったことに不満を示しているという。
一方、パレスチナ筋によると、同議長の病名の開示を求め、数日中に自治政府の代表団がパリを訪れる予定。同議長の毒殺説に関しては18日、仏政府のコペ報道官が重ねて否定した。
(時事通信) - 11月18日7時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041118-00000197-jij-int
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